ドライのドッグフードはダニに注意
ドッグフード、とくにドライタイプのものは、きちんとした方法で保存をしないとダニが発生してしまう可能性があります。
穀物や乾草に発生するダニは「貯蔵ダニ」という種類で、小麦粉などの粉物や、かつお節などの乾物を好んでえさにします。
「ダニが発生しないように、粉物は必ず密封して保存する」というのは台所内での常識かもしれませんが、実はドッグフードにも同じことがいえます。
栄養満点かつ乾燥しているドッグフードは、ダニにとっては好物なのです。
きちんと密閉しないと隙間からダニが入り込んでしまい、気づかぬうちに愛犬にダニの混入したフードを与えていた…などという事態になりかねません。
ダニアレルギーがある人は室内の掃除を徹底しますが、そうでない人もいるでしょう。
気づかないうちに、フードの中にダニが入り込んでいることも多いのです。
これはドッグフードの場合も同様で、袋を開けてきちんと密閉しないとダニが入り込みます。
そして人間と同じように、犬にもダニアレルギーは起こります。
アレルギー処方用のフードを選んでいても、ドッグフードの保管方法が悪いとフードにダニやその糞が混入してしまい、それを知らずに食べた犬がアレルギーを発症する事もあります。
これでは本末転倒ですので、フードの密閉は徹底的に行うようにしましょう。
特に大袋で購入したフードは食べきるまでに少し時間がかかりますから、ついうっかり袋の口を開けたままにしてしまう事もあります。
この時ダニが侵入すればドッグフードが汚染されてしまいます。
袋がチャック付きのものでも。油断は禁物です。
また洗濯ばさみやクリップなどできっちり閉じたつもりでも、隙間があると入り込みますから、面倒でも小分けにして密閉できる容器に移し替えましょう。
ゴムのパッキンが付いていると、より密閉度が高まるのでおすすめです。
さらに乾燥剤を入れておくことで、ダニの発生だけでなく、フードの酸化やカビの発生を防ぐこともできます。
大袋は価格もお得なため求めやすいのですが、保存方法が悪いとダニやその糞が混入する事になりますので、十分に注意してください。
ダニは高温多湿を好みますので、夏場は特に注意が必要です。
可能であればドッグフードは密閉容器に移し替え、風通しの良い冷暗所に置いておくとダニの侵入を防ぐことができます。
冷蔵庫に入れると良いという話もありますが、ドライタイプのドッグフードの冷蔵保存は、原則としてNGです。
冷蔵庫に入れておけば、確かにダニの侵入は防げます。
しかし、冷蔵保存をするとフードに結露が生じてしまい、それによってカビが発生してしまうことがあるのです。
ダニは防げてもカビが生えてしまえば、当然わんちゃんの身体にはよくありません。
小分けで売られているドッグフードを選ぶ、高温多湿の場所に置かない、しっかりと密封するなど、正しい保存方法でダニからドッグフードを守ってあげましょう。
これはドッグフードに限らず、人用の食材でも同じです。